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短頭種気道症候群について②

こんにちは!
獣医師の三瓶です。

 

以前もお話した短頭種気道症候群についてです!

前回のリンクを下記に貼りますね!

短頭種気道症候群について①

 

短頭種気道症候群では

・外鼻孔狭窄:鼻の穴が小さい

・軟口蓋過長:喉のスペースが狭くなる

・喉頭小嚢反転:気管の入り口が狭くなる

・気管低形成:気管が狭い

などの問題が併発します。

 

換気不全により高体温になることあり、夏場は他の犬より熱中症のリスクが上がります。

 

これらの問題は認識されていないことが多く、放置しておくと死につながるリスクもある病気です。

 

今回、短頭種気道症候群に対して外科治療を行った

パグちゃんに登場してもらいます!

以前と同様に呼吸器症状を認めました。

 

麻酔下では喉頭小嚢に問題がありませんでしたので、

今回は外鼻孔拡張術と軟口蓋切除術を実施しました。

 

 

外鼻孔拡張術

手術前                 手術後

鼻の穴が広がっているのがわかります。

 

軟口蓋切除術

手術前                    手術後

喉にスペースができました。

 

🐾再診時🐾

術後の合併症もなく、呼吸状態も良好です!

 

これから夏に向けて短頭種気道症候群のリスクも増えますので、

ご不安な方はぜひ相談してください!