こんにちは!看護師の髙瀬です🌸
今回は当院で診察させていただいている6か月の男の子の猫ちゃんをご紹介します。
数日前から右の後ろ足が挙上し、※跛行してしまっている為、来院されました。
※跛行とはかばうように歩いたり、足を引きずったり正常な歩行ができない状態のことです。
このような症状の場合は整形学的触診、歩様検査などを行います。
整形学的触診は爪先から体の中心までの筋肉量の変化、屈伸したときや指で圧をかけた時の痛み、骨の痛み、可動域、漿液などが溜まっていないかなどを評価します。
歩行検査は歩幅や歩行時の姿勢を確認し、症状が出ているところを把握し体重の負荷状態を評価します。
猫ちゃんは、右後肢に屈伸痛や圧痛があり負荷をかけられない状態でした。
次に状態を確認するためにレントゲン検査を行いました。
レントゲンは平面で映し出される為、右側(左側)を下にした体勢と仰向けあるいはうつ伏せの体勢からの撮影が必要になります。
今回は足の曲げ伸ばしの撮影も行いました。
猫ちゃんの撮ったレントゲンがこちらになります↓
正常なレントゲン↓
赤丸内に注目してください!
正常の子のレントゲンはきれいに骨がはまっていますが
猫ちゃんの方は足の太い骨(大腿骨)と先端の丸い骨(骨頭)で折れてしまい骨頭のみが骨盤に、はまったままの状態になってしまっています。
この治療方針としては
・大腿骨頭切除術
大腿骨頭切除術とは折れて、はまってしまっている骨頭を切除することで痛みの原因を取り除き跛行などの症状を改善する手術。
・内固定
骨を元の位置に戻し、プレートやピンなどで固定する手術。
などがありますが今回は大腿骨頭切除を行うことになりました。
次回は手術から術後までのお話をさせていただきます☻
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