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【お口のSOS】なぜ動物の歯医者さんは「全身麻酔」が必要なの?知っておきたい本当の理由

みなさん、こんにちは!

突然ですが、愛猫や愛犬の「お口のニオイ」、気になったことはありませんか?
「歳をとったからかな?」と思いがちですが、実はそれ、歯周病のサインかもしれません。

3歳以上のワンちゃん・猫ちゃんの約8割が歯周病、またはその予備軍と言われています。お口の健康は、実は心臓や腎臓といった全身の健康にも深く関わっている、とても大切な場所なのです。
「じゃあ、歯石を取ってあげよう!」と思ったとき、よく飼い主さんからご相談をいただくのが、「やっぱり全身麻酔をかけないといけないの?」という不安の声です。
今回は、なぜ動物の歯科処置において「麻酔」がそれほど重要なのか、その本当の理由をお話しします。

💡 なぜ「無麻酔」の歯石取りでは不十分なの?
最近、サロンなどで「無麻酔の歯石取り」を見かけることもあるかもしれません。麻酔をかけない手軽さは魅力的に見えますが、実は医療の視点で見ると、大きな落とし穴があります。
歯周病の本当の原因は、目に見える「歯の表面の歯石」ではなく、「歯周ポケット(歯と歯茎のすき間)の奥に潜む細菌」です。
人間なら「痛いけど動かないでくださいね」「口を大きく開けて」と言われれば我慢できますが、言葉の通じない動物たちはそうはいきません。動いてしまう動物の歯周ポケットを無麻酔でガリガリ削ることは、器具が歯茎に刺さる危険があるだけでなく、恐怖や強い痛みを伴います。
結果として、無麻酔では「表面をキレイにするだけ」になってしまい、肝心の根元にある原因(歯周病)を根本的に治療することができないのです。

✨ 麻酔をかけるからこそできる「適切な治療」
当院が「麻酔下での歯科処置」を行うのには、動物たちの安全を守り、痛みをしっかり取り除くための4つの理由があります。
・痛みを取り除ける
歯科処置には少なからず痛みが伴います。麻酔(+鎮痛薬)を使用することで、動物たちは痛みや恐怖を感じることなく、眠っている間に治療を終えることができます。
・歯周ポケットの奥まで徹底的に綺麗にできる
動かない状態で安全が確保されて初めて、歯周ポケットの奥深くにある歯垢や歯石を1本ずつ丁寧に除去(ルートプレーニング)することができます。これが歯周病の進行を止める唯一の方法です。
・レントゲンで「見えないSOS」を見つけられる
人間の歯医者さんと同じように、動物もレントゲンを撮らないと「歯の根っこ(歯根)」がどうなっているか分かりません。麻酔下であれば、お口全体の正確なレントゲン検査ができ、見た目は綺麗でも中で腐ってしまっている歯を見つけ出し、適切な処置(抜歯など)ができます。

🏥 飼い主さんの「麻酔への不安」に寄り添うために
「それでも、麻酔のリスクが怖い…」と思うのは、大切な家族を想えば当然のことです。
だからこそ私たちは、処置を行う前に必ず事前の血液検査や胸部レントゲン検査などを徹底して行います。その子の持病や年齢に合わせてオーダーメイドの麻酔プランを組み、処置中もスタッフが心拍数や呼吸、血圧を常にモニターで監視しています。
現代の獣医療において、しっかりとした検査と管理のもとで行われる麻酔のリスクは非常に低くなっています。

🐾 最後に:お口の健康は、長生きへの第一歩
歯周病の痛みがなくなると、これまで大人しかった子が急に元気に遊び始めたり、ご飯を美味しそうに食べるようになったりします。お口を清潔に保つことは、愛犬・愛猫の寿命を1〜2年延ばすとも言われているのです。
「最近ごはんを食べにくそうにしている」「口臭がきつくなった」など、少しでも気になることがあれば、まずは麻酔が必要かどうかも含めて、お口のチェックにお越しくださいね。
大切な家族が、一歩進んだケアでこれからも美味しくご飯を食べられるよう、一緒にサポートしていきましょう!

 

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