あけましておめでとうございます!!看護師の早坂です。
昨年はたくさんの方々にお世話になり、皆様にあたたかく接していただき感謝の気持ちでいっぱいです。本年もスタッフ一同、飼い主様・動物たちに寄り添った対応を心掛けて参りますのでよろしくお願いいたします。
さて、2021年初めの投稿は歯石除去についてです。☺
以前歯磨きについての投稿でもお伝えしましたが、歯垢が歯石になってしまうと歯磨きでは取り除くことはできなくなります。しかし、超音波スケーラーを使用すれば歯石を除去することが可能です。当院では麻酔下で歯科処置をおこなっています。
ミニチュアシュナウザーちゃん(女の子・6歳)は身体検査時に歯石が多数みられ、飼い主様も以前から歯石等が気になっていたとのことで歯科処置を希望されました。
手術前にはレントゲン検査で歯根が溶けていないか、麻酔をかけるにあたって身体に問題はないか等の確認をしてから歯科処置をします。
下の写真は歯石を除去する前の左側の歯です。特に奥歯に歯石がついています。反対側の犬歯の内側にも汚れがついているのが見えます。
超音波スケーラーで歯石を少しずつ除去し、歯間の汚れや歯周ポケットの深さ等も一緒に確認していきます。
歯石除去後、元の白さに!
反対側の歯石除去途中の写真です。
右側の歯も同様に犬歯・臼歯の歯石が落ちました。
歯石除去後はポリッシングを行い、歯の表面を滑らかにピカピカに仕上げて完了です。
今回は動揺がみられた6本の歯の抜歯も行いました。(歯を分割して抜歯しているのでたくさん抜いたように見えますが、、)
一見歯肉に覆われて汚れが見えない歯根も、このように汚れています。
今回歯石はすべて除去しましたが、毎日の生活で歯垢はついてしまうので処置後も歯のケアも欠かさないことが大事です。
口腔内の病気には様々な合併症もあります。定期的な歯科処置をすることで死亡リスクを減少させるとも言われているので、自分で歯磨きができないわんちゃんを飼い主様のケアで元気いっぱいに長生きしてもらえるように一緒に頑張りましょう!
そしてシュナちゃん、最初はおっかなびっくりでしたが、検査や処置もお利口さんに頑張ってくれました!!とってもキュートでした!(*‘ω‘ *)
口腔内のことで気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。
最後になりますが、新型コロナウイルス感染症が流行していますのでお気をつけてお過ごしください。当院もしっかりと感染症対策への取り組みを行いますので、ご協力をお願いいたします。
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