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【冬は要注意】その「トイレの失敗」、猫ちゃんからのSOSかもしれません

こんにちは、木更津みき動物病院の三瓶です。

急に寒くなってきましたが、お家の猫ちゃんは元気にしていますか?

実は、冬は猫ちゃんの「おしっこのトラブル」が増える季節です。

「寒くてお水を飲む量が減る」

「こたつやベッドから動きたがらず、トイレを我慢してしまう」

こうした冬特有の事情が、膀胱炎のリスクを高めてしまうのです。

今回は、この時期に飼い主様に知っておいていただきたい「猫ちゃんの膀胱炎」についてお話しします。

飼い主様が気づける「SOSサイン」

 

猫ちゃんは言葉で「おしっこが痛い」とは言えません。その代わりに、行動でサインを出しています。

【こんな様子があったら要注意!】

  • 頻尿: 何度もトイレに行くが、少ししか出ない。

  • 排尿困難: トイレでいきんでいる、鳴いている。

  • 血尿: おしっこがピンク色や赤色に見える。

  • トイレ以外での粗相: 布団やソファなどでおしっこをしてしまう。

特に「粗相」は、飼い主様を悩ませる問題ですが、これは「いたずら」や「しつけの問題」ではなく、**「トイレでおしっこをするのが痛い・辛い」**という切実な訴えであることが多いのです。

原因はストレス?「特発性膀胱炎」とは

 

猫ちゃんの膀胱炎には、細菌感染や結石が原因のものだけでなく、**「特発性膀胱炎」**といって、明確な原因が見つからない(主にストレスが関与している)タイプが非常に多く見られます。

寒さによるストレス、環境の変化、トイレが気に入らない…など、繊細な猫ちゃんはちょっとしたことで体調を崩してしまいます。

これを見極めるためには、**病院での尿検査や超音波検査(エコー)**を行い、「結石が詰まっていないか?」「細菌はいないか?」をしっかり確認することが大切です。

自己判断で様子を見ずに、まずは検査で「何が起きているか」を知ることから始めましょう。

治療のカギは「お水」を飲むこと

 

膀胱炎の予防とケアで最も大切なのは、**「お水をたくさん飲んで、おしっこを薄くし、悪いものを外に出すこと」**です。

しかし、冬場はどうしても飲水量が落ちてしまいがちですよね。

「お水を飲んでくれない」とお悩みの場合は、無理じいせずにご相談ください。

当院では、ウェットフードの活用法のほか、**お水をあまり飲まない子でも喜んで飲んでくれるような「嗜好性の高い補水液」**なども取り扱っております。

その子の好みに合わせて、無理なく水分補給ができる方法を一緒に探していきましょう。

小さな違和感を見逃さないで

 

「トイレの回数が増えた気がする」

「おしっこの色がいつもと違う」

そんな小さな違和感は、猫ちゃんからのSOSです。

寒さが本格化するこの季節、愛猫のおしっこ事情をいま一度チェックしてあげてくださいね。

 

 

 

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